【きゃさ工房ウクレレ製作⑥】装飾を施す。
ハロー、ヲータケです。
完成まで、あと5記事....!(予定)
・オリジナルカスタムになるとイキッちゃうのが人の性
偏見を承知で言えば、楽器を弾く人は"楽器のルックス"にもこだわる人が多いかもしれません。
もちろん、『音質第一主義』であるべきなのでしょうけど、"プレイヤーとして見られること" or "自分のモチベーションを高める"ために、楽器のルックスにこだわる人は多い。
と、個人的に思います。
しかも、"自分だけの楽器をつくる"となると、ついムダな装飾とかしちゃう人って多いんじゃないでしょうか。音に関係ないのにね。
まあ、僕もそうなんだけど。
ということで、今回は"音質にまっっっったく関係のない装飾"について取り上げます。
・ネームプレートをつくる
自分用のものには、自分を表す刻印をつけたくなります。
相当な著名人でもない限り、"お金に困った時であっても、自分用の刻印が入ってる楽器は売り物にはならない"とわかってるはずなのに。
やはり入れたくなるのは人間の性なんでしょうね。
ということで、ネームづくり開始。
今後、旅レレで海外へ行き、弾く場合でも対応できるように英字で彫ります。
フォントは、ストリートブランド"STUSSY"っぽくしました。まじCOOL。
ヲータケヒデナヲのヒデから"HIDYY"とつけます。
"ヒディ" or "ハイディ"、どちらの読みでも可。
ちなみに、米俗語で"酔っ払い"という意味らしいです。合ってるわ。
こんな感じの木片を使います。陰陽柄というか対照色が好きなんですよ〜。
んで、どうやるかというと
やはり、たにもっさんに完全まかせっきり。
そらそうですよ。あんな小さい木片から文字を形取るなんて、僕の手では無理ぽよ。
たにもっさんにはオンブにダッコに尻拭いにいろいろやってもらってます。
ということで純度100%のきゃさ工房製ネームプレート出来上がり。
淡々と書いてるけど、これが出来上がった時はひどく感動したもんです。
まじでSweet。
ヲ「ホントすごすぎ!きゃさ工房マンセー!」
た「崇め奉り敬い給へ」
このネームは完成直前にヘッドに装着します。楽しみ。
・バインディングまでしちゃう
さて、お次は"バインディング"をしちゃう。
トップとボディの装飾的意味合いの強いバインディング、補強という意味合いもあるらしいけど、たにもっさん的には、
た「音に何らイイ影響はしないし、わりとムダな工程ではある」
ヲ「 わかば買ってきてあげるから勘弁してちょ」
落とし所をつくったところで、バインディングの作業に移ります。
まずは、ボディトップのフチにうす〜〜〜〜〜くミゾを彫っていきます。
*偶然撮れた坊主頭のたにもっさんとライトが合体している図。
ここでも、やはりマリアナ海溝並に深い技術が要求されるため、たにもっさんに任せます。
ミゾを掘るもだけでも結構な労力がかかりました。僕じゃなくてたにもっさんに。
わがまま言っちゃってすいません。。。
ミゾを掘り終えたら、次のステップ。
ウルヴァリンの爪に使っていた、ほっそ〜〜〜〜〜くて、うっす〜〜〜〜〜〜い材木を細切れにします。ちょっとピンボケした。
で、こいつらを水にダイブさせます。
短く切り分けたものと長いものを準備して、だいたい7分くらい水に浸します。
んで、十分に浸ったら、それをアイロンに
ぎゅぅうッと押し付ける。
簡単に書いてるけど、これが本当にしんどそう。
アイロンめちゃくちゃ熱いんですよ。当然だけど。それにほぼ素手で触るって.....。
この辺りから、バインディングをお願いしたことを若干後悔し始めたのは秘密です。
たにもっさんの顔は、作業時間の経過とともにドンドンしぶ〜〜〜〜くなっていきました。
さて、熱々のアイロンに当てられ、柔らかくなった細木をミゾに合わせて曲げていきます。
こんな感じね。
これもやたらしんどそう。
「いや、なんかお前も手伝えや!!ww」と画面の向こうからレスをされそうですが、それはシンプルにお門違いです。
これは本当に深い技術ナシでは無理。
職人の経験・テクニック・クレバーさが無いとただの邪魔なのです。
さすがの"バレずに大胆な自撮り選手権"も、この時はやむなく中止の運びとなりました。ご了承ください。
さて、短い方をミゾの内側へ、長い方を外側へハメたらテープでがっつり固定します。
ビッチビチ。
同じ要領で全体へバインディングを施します。
いやぁ、今までで最も手間と時間のかかった作業かもしれません。
ほんとに軽々しく"バインディングしてーーー!"なんていうもんじゃないなと猛省。
そして、後日。
まぁ!なんということでしょう!
美しい"おバインディング"ちゃんになってるではございませんか。
この感じわかりますか??
オリーブの熟成具合を表現するため、渋いグリーンを内側に、そしてネームプレート同様、陰陽柄の細木を外側に置いてみました。
全部で3色はいったワケです。まじシブいね、こりゃ。
え?
『全然なにが変わったのか分からない』って?
『あれだけ時間と手間かけたのに、たったこれだけしか変わってないの?』って?
バッキャロー!それがいいんだよぅ〜。
一見、地味ぃ〜〜なところだけど、そこに(たにもっさんが)時間と手間をかけてる感じが、"ロマン"だと思います。
ただ"派手"にするだけが装飾じゃなくて。
"目立たないけど、たっぷり時間をかけた"装飾で、"質実剛健な感じ"を表すのだってアリでしょ。
楽器の装飾は、"音以外"で自分らしさを表現する一つの手段なのです。
まぁ、こんな能書きを垂れてると、
た「音質にまっ...........っッたく関係ないけどね!!!!!」
ウクレレづくりは続く...。
*ウクレレ製作の過去記事はこちらから!