ウクレレ弾きの恋

札幌のウクレレ弾きのブログ

【きゃさ工房ウクレレ製作②】材木を決める。

どーも、ヲータケです。

そういえば、超ニッチな"ウクレレ製作の様子を追った記事"を書いてます。

今回は、「材木」について

・ボディ材を決める

楽器に使われる材は多数あるけど、ウクレレにおいては「コア」と「マホガニー」が2大巨頭になってる感、あるある。

www.naru-gakki.com

www.digimart.net

 

 

コアは、"カラッコロロrッ"とした独特の響き。(個人の意見です)

 

あの響きを石狩湾に行って波打ち際で聞いたら、あら不思議、ダイヤモンド・ヘッドがそこにあるかのような感覚になる(なる)。

見た目派手・音かわいい、それがコア。ウクレレ界の御神木的なやーつ。

 

んで、マホガニーは"ポロロrぉおお〜ん♪"って音がします。(個人の偏見です)

 

あの響きを小樽の港で聞いたら、あら不思議、アラモアナショッピングセンターでマカダミアナッツを食べている感覚になる(ならない)。

見た目は渋く・ふくよかな音、それがマホガニー

 

この2種類がウクレレではよく使われてる材木だとか。

 

 

ちなみに、僕が現在メインで使っている機体は、TRUTH製のTHC-TOMMY16 Model

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こちらは"フレイムメイプル"という材を主役に用いた仕様。

まだ弾いて半年くらいだけど、カリカリっ!』とした"ウクレレらしくはないけど甘くてハリのあるイイ音"がする一品です。見た目も可愛い。

 

 

もちろん、ここに紹介した以外にも、ウクレレ に使用される材は豊富にあります。

物好きな人はいろいろ調べてみるとイイよ。

 

 

.....と木材のあれこれを紹介してみたけど、ハナからコアやマホガニーなんてベターなものを使うつもりはないのです。

今回のウクレレづくりでは、『少しクセのある一本』をつくりたいのです。

  

男は黙ってアウトロー

 

 

・ボディはサペリ

ということで、

  • きゃさ工房のストック】
  • 【費用】
  • 【王道から少し外れたアウトロー感】

この3つを考慮し、ボディに使用するのは「サペリ」という材に決定。

 

サペリはアフリカ赤道付近に生息する広葉樹で、マホガニーと同じく安価なのが特徴らしい。

木自体は少々やわらかめなので、音の立ち上がりは比較的緩やかになるという。

 

一見して地味で聞き慣れない材だけど、機械で"目を出していく"とイイ感じになるのよ。

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"まっすぐな木目"がたまらぬのぅ。

 

『楽器に使用する木目はまっすぐなほどイイ』と言われますが、詳しくはこちらのブログからどうぞ。すごく勉強になります。

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さて、今回はきゃさ工房式に従い、スルーネックスタイルのウクレレをつくるよ

つまり、ボディのみならずネックもこの一枚の木から作っていくワケです

ウクレレでスルーネックとは、、、全くどスケベな発想ですね。

 

このサペリちゃんにヲータケの魂を吹き込んでいきまっせ。

 

トップもいろいろ

さて、ボディが決まったので、次はトップを決めていく。いわゆる『楽器の顔』となる部分だ。演奏時に"観客側に見える部分"ね。

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(出典:http://kather-strings.com/lineup.html)

 

ボディ同様、トップにも様々な種類があり、特徴もかなり違うんですって奥さん。 

 

例えば、ギターのトップとしても定番の"スプルース"は白色の雰囲気が醸している通り、サスティーン・音ヌケが良くて、透明感がある印象。

 

まさに正統派イケメン。

 

ちなみに、同い年のハイパーウクレレプレイヤーである名渡山遼くんもスプルースのやつ使ってましたね。

プレイヤーもウクレレもイケメンて、何一つ勝てる要素なくて笑えるファkk


映画「風立ちぬ」より~ 「旅路 (夢中飛行)」 / 名渡山遼(ウクレレ)

 

 

さて、そんな数あるトップ材の特徴は以下のような感じ。

 

  • ハワイアンコア超定番。高価。派手。キムタク。
  • スプルース超定番。超優秀。超イケメン。デーンフジオカ。
  • レッドウッド:通称"セコイアの木"。背がアホほど高い。値段も高い。もこみち。
  • ブラジリアンローズウッドねっとり甘ぁ〜い音になる。サンシャイン斎藤。
  • スネークウッドヘビ柄。よくわからないけどすごく高価。GAKTOさま。
  • オリーブ:オリーブの実がなる木。独特だけどかっこいい木目。アンニュイな雰囲気。染谷将太

偏見でしかないけどこんな感じ。異論は認める。大いに認めるよ。 

 

種類は多いけど、やはり王道は「ハワイアンコア」「スプルース」なんですよね〜。

特に、演奏性を考えたらスプルースが無難。

音ヌケいいし、白肌美人だし。ふぁー、美人ぺろぺろしたす。

 

 

だけど、なんか"スプルース"の「コレジャナイ感」は異常。

確かに見た目はかっこいいし、音もいいんだろうけど、なんかつまらない。

 

 

 

そうやって悶々としてると、工房の隅にある『オリーブ」のトップ板に眼がいく。

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まさしく、オリーブオイルの実が成る木の一片。

あんまり目立つ柄ではないけど、この模様と雰囲気、質感。妙に惹かれてしまう。

特別グッとくるわけではないんだけどね。

 

このモヤモヤをたにもっさんにぶつけてみる。

 

ヲ「たにもっさん、オリーブのトップってどんな音になりますか??」

た「かなり"神懸かり的な音になるよ。」

ヲ「MA・JI・KA・YO

 

 

 

       -神- 

 

その言葉は兎角、人を惹きつける。

凄まじい現象だけど説明がめんどくさい時には、とりあえず"神~"とか"ゴッド~"って付けておけば、なんとなくそれっぽくなっちゃう。

 

オリーブのポテンシャル.....高ぇな.....

何より、札幌ウクレレ界の加藤鷹ゴッドハンド・たにもっさんが言うなら間違いなさそうだ。 

 

ということで、即決。今回は『オリーブ』をトップに使います。

オリーブって、はじめはピンとこなかったけど、見れば見るほどジワジワ惹かれるアンニュイな模様が気に入りました。

たにもっさんの神掛かったセールストーク基いアドバイスも参考になりましたね。

 

 

さて、半分ノリで決めたけど、今回は『サペリ+オリーブ』という不思議な組み合わせのウクレレを作ります。

構想だけなのにワクワクしちゃう。

 

 

ウクレレづくりは続く。

 

ウクレレ製作の過去記事はこちらから!

【ウクレレ製作①】デザインを決める。